あなたの旅エッセイ

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最終更新日3/1(2月28日までの投稿分です)
 ざふぃ さん  

その日は帰らなくてはならない日だった。
私たちは駅のコインロッカーに荷物を預けて名古屋での最後の日を楽しんだ。
夜行列車は23:41発。切符はもう買ってあったので、遅い夕食を済ませて、名古屋駅についたのが23:30。急いで荷物を取り出しに行こうとしたところ、なんとシャッターがしまっている。そう、コインロッカーは23:00までだった。
一体どうすれば良いのだろう。電車まで後10分しかない。
駅員さんに必死の頼み込みをしてみても、管轄ではないと繰り返されるばかり。当然の処置なのだが、疲れと焦りから次第に苛立ってくる。電車の時刻の1分前、私たちは何とかなると、電車に飛び乗った。不安だけを抱えて。
電車の中で、楽しげにしている人達を見ながら必死で考える。何が入っていただろう、あの荷物に。はっ、自宅の鍵だ。絶望的な気分になる。荷物はどうすれば良いのだろう。友達の知人が名古屋にいるから鍵を送って、荷物を送ってもらおうということになる。一応安心するが、不安なまま眠れない旅となった。
その後、当てにしてひた人が駄目になったと連絡が入る。困り果てて、ロッカーの管理会社に電話する。駄目元だったのに、担当の人はどこまでも優しかった。涙が出そうになった。感動した。
あわや、最悪の想い出となりかけた名古屋への旅を、人の優しさを知ることができた旅へ変えてくれた、そのヒトのことを忘れないだろう。
この場を借りて、ただ言いたい。ありがとう。
本当にありがとう。
 amichan さん  

「彼との思い出」

私と彼は旅行が大好き。付き合って2年半 旅行に行った回数は20回ぐらいかな?
無いお金 予算の中で、ほんと色々行きました。南は、沖縄の久米島、北は 新潟まで、飛行機、新幹線、バス、自動車、だから旅行に行かない他の日は、ケチケチ生活。
でも旅行の為なら えんやこら。。。
その中で、一番思い出に残ったのが、つきあって1年足らずで出掛けた、滋賀から同じ関西圏の奈良県十津川温泉の更に奥、神湯温泉。
宿は、その名も神湯荘。
関西圏でホンの近くだと思った私達 甘すぎた・・・。
彼の運転で 私は車酔い。彼は、運転に疲れて ケンカごし。。最悪パターン。せっかくの旅行が・・・。もう帰りたい。

我慢の末、道に迷いながら6時間。やっと到着。なんとも言えない達成感。秘境の宿。
静かな 時間。 段々と心が安らいで行く。
料理は、山の新鮮な幸。肌にしっとり 温泉は、家族風呂まである。

こんなに 安らぐ ところなら 6時間の道中も惜しくない。かけがえのない2人の時間を過ごせました。

それから、色々行きましたが、あんなに つらく あんなに 素敵で深い思いでの旅にはまだ出会えていません。でも、これからも彼といっぱい 素敵な思い出作るつもりです。
 ノリツイン さん  

「私の歌手デビュー」

旅館の名前は忘れてしまいましたが、去年友人と塩原の温泉に行った時のことです。
その旅館は一泊¥6000という破格値で行く以前から少し心配な部分もありました。けれど、いざ行ってみると予想していた通りの古い大昔の旅館で、フロントから出てきたのははっぴを来たはげたおじさん。しかもロビーには、高齢者向けの洋服や、ステテコが盛りだくさんに売られていました。あまりの予想どうりの旅館に逆にうれしくなってしまい、「さあ、次は何が出てくるか」と胸躍らせてしまいました。
次に出たものはエレベーターに乗った時のこと!私と友人、そしてフロントのおじさんが乗った後から、来るわ来るわのおじいちゃんおばあちゃん達!!まるで老人ホームのエレベーターにのってしまったかの様!続いて、夕食の時、大宴会場での食事でした。周りにはどこかの老人クラブのような団体ばかりで、若いのは私達だけ。そのおじいちゃんおばあちゃん達が舞台の上でカラオケするわ、日本舞踊をおどりだすわでもう大変!ビックリした目で見ていると、今度は「さあ、若いの、お姉ちゃんたちも歌いなさいよ」でオイオイと言った感じ・・・そんなカラオケのへたくそな私が、ましてや舞台の上でなんてそんな赤っ恥さらす事はできない!と断っていても、しつこいのなんので。結局歌う羽目になったが、歌ってみるとこれがまた気分がいいのなんのって。おじいちゃんおばあちゃんはTRFやアムロの曲に必死でリズムを合わせながら手拍子していた。もうその場では私達はおじいちゃんおばあちゃんのアイドルとなり「よ、男泣かせ!」だの、「日本一−」だのまるで私達のコンサートのような勢いでした。
温泉の方はというと、これまた大ウケ。まだできたばかりの露天風呂があり、結構きれいで眺めもよく「いいじゃん」なんて思っていたのもつかの間。旅館が山の斜面に位置している為、立つとちょうど露天風呂の下にある駐車場が丸見え。と言う事は向こうからもこっちが丸見え・・・その時ちょうど草むしりをしているおじいちゃんがそこにいて、思いっきり目が合ってしまいました。「くそ−、金取るぞ−」と思いながらも、「ま、いっか」なんて心大きくもってしまいました。
皆さんも一度、古くて安い穴場の旅館に行って見ると、私の様にアイドルになれるかもしれませんよ。
また露天風呂に入る時は気をつけて!!
 納豆の国から さん  

「旅にまつわるエトセトラ」

唐突ですが、うちは旅館でした。今は休業してますが。
一番いやな客を教えましょう。それは「お金払ったんだ、好きにさせろ、ああしろこ
うしろ、という客。」
もう、いい加減。お金いらないから帰って欲しいです。

以前、うちの父が入院した時は、事前に予約入っていた客が、接客が少ないと文句言
い出して、怒った私は他の所に押し付けました(笑)。

逆に嬉しい客。ちゃんと食べ残ししても言ってくれる客。(たまに煙草の灰を入れる
人がいますが、そんなひとは言語道断。)また、お代わりですね。

以前、初老のご婦人が来たときは、きんぴらを出してみたんですが、お代わりを何杯
もしてくれ、これは嬉しかったですね。また、帰った後に手紙をくれた方もいらしま
した。

まあ、うちらも人間なので、あんまりマナーの悪い客にはならないで下さいね。
 胡蝶 五月さん  

「旅にまつわるエトセトラ」

旅における宿泊施設への要求は、その支払う料金に応じてレベルが変わるのは当然でしょう。一泊数万円もする和風老舗旅館では、従業員のサービスはもちろん、料理や建物のこだわりにいたるまで最高のものが求められます。一方、一泊数千円のビジネ
スホテルなら、快適に寝るスペースさえあれば充分です。
しかし、どのレベルの宿泊施設でも最低限必用なサービスは清潔さでしょう。日本ではこの点がなかなか安心できません。新婚旅行でいったドイツでは、どんな安いホテルに泊まっても、清潔さに関しては全く安心できました。ツインで朝食付約5500円のホテルも、浴室の隅々まで掃除が行き届き、清潔なシーツで気持ちよく寝ることが出来ました。カーテンレールの上を触っても、埃がつきません。もちろん、壁には亀裂が走り、駐車場は狭くそれなりのサービスではありましたが納得できます。でも、日本の場合、相当な料金を払うホテルや旅館でも、清潔という点では極めて不満が残ります。ましてや、民宿などは清潔さという点はちょっと不安。以前国東で家族で泊まったお寺の民宿では、洗面所に誇りが溜まっていて、歯ブラシを置けない状況でした。客をもてなす宿泊施設では、清潔さは最低のサービス、いや、モラルではないでしょうか。
 東北大行くぞー!!!さん  

「私の旅のエッセイ」

僕はよくスキーに行くのですがよく一緒に行く友達(男)の一人に面白いやつがい
ます。最初に一緒にいったときは、女湯が男湯から外から窓づたいに行けるので覗き
に行こうとしました。パンツとTシャツ一枚で窓の外に出たのは良いのですがそいつ
は足を滑らして落ちてしまいました。そこは二階でしたが雪が積もっていたので幸い
けがはしませんでしたが柔らかい雪の中に3メートルぐらい落ちてしまいなかなか上
がれないし薄着なので死ぬかと思ったそうです。
また違うときは、日帰りでスキーに行こうとしたのですが、前日が学校が半日だっ
たもので前の日から行こうということになりました。泊まるところはどうするんだと
聴いたら、スキー場の休憩所に泊めてもらおうというので寝袋持参で行きました。ス
キー場の営業時間が終わって、頼みに行くとさっぱりと断られました。暖かい日だっ
たらかまくらを作っても良かったのですが、その日はすごい吹雪でとても外では寝ら
れませんでした。(後で聴いたらその日は−10度ぐらいだったそうです。)ナイ
ターだけやって帰るのはあほらしいので、ふもとのホテルに泊まろうとしましたが、
ラブホテルばっかりでした。仕方がないのでラブホテルに泊まりましたが最初のホテ
ルは断られたし次のホテルで頼み込んでやっと泊めてもらいましたが、すごく変な目
で見られました。しかしあのときマチガイが無くてホントに良かったです。もう少し
で違う世界に足を踏み入れるとこでした。 <おわり>
 し’さん  

「妊娠中は得をする!」

[初日]
羽田空港で搭乗手続き。
受け付けに行って乗り降りがラクな前方にしてもらう。
妻 「すいませーん」(お腹をさすりながら)
妻 「乗り降りがラク前方にしてください。」
受付「ハイ。」(いろいろ調べてくれて前列付近へ)
妻 「ありがとう・・・。」(お腹をさすりながら)
(なかなかやるな、うちの「カミさん」。)

搭乗。
人が多いから最後に乗り込む。
妻 「すいませーん。」(お腹をさすりながら)
妻 「できたら足元がラクな席空いてますか?」
スチ「少々お待ち下さい。」
スチ「どうぞ。」
妻 「ありがとう・・・。」(お腹をさすりながら)
(スクリーンの前の席か。足が伸ばせてラクラク。
なかなかやるな、うちの「カミさん」。)

長崎空港着。
ホテルチェックイン。
(000号室最上階。エレベータ近くでちょと物音がするのが気にかかる。)

[2日目]
観光前に
部屋のキーをフロントに預けてっと・・・、
妻 「すいませーん。」(お腹をさすりながら)
妻 「きのうエレベータの音がうるさくて眠れなかったので」
  「別の部屋空いていたらかえて頂けますか?」
フロ「少々お待ち下さい。」
フロ「ハイ、かしこまりました。」
妻 「ありがとう・・・。」(お腹をさすりながら)
(なかなかやるな、うちの「カミさん」。)

観光後ホテルへ
私 「戻りました000号室の××です。」
フロ「お疲れ様でごさいました。」
妻 「すいませーん。」(お腹をさすりながら)
妻 「部屋を変えて貰うようにお願いしておいたんですけど。」
フロ「あいにく角のお部屋が空いておりませんで。」
妻 「そーですか。」(お腹をさすりながら)
フロ「一応、000号室よりはエレベータより離れておりますので」
フロ「△△△号室のデラックスツインをご用意させてい頂きました。」
妻 「ありがとう・・・。」(お腹をさすりながら)
(なかなかやるな、うちの「カミさん」。)

[3日目]
長崎空港で搭乗手続き。
妻 「すいませーん」(お腹をさすりながら)
妻 「出来たら便を早いやつに変えてほしいんですけど。」
受付「ごめんなさい。この券は変更できない券なので・・・」
妻 「そうですか・・・」
妻 「じゃ乗り降りがラク前方で足元がラクな席にしてください。」
受付「ハイ。」(いろいろ調べてくれた。)
受付「あいにく前方の席が空いておりませんで・・・」
受付「スクリーンの前の席ですと真中あたりの席になってしまいます。」
妻 「ありがとう・・・。」(お腹をさすりながら)
(なかなかやるな、うちの「カミさん」。)

場内放送が流れる。
「東京行き00:00発は空席が御座います。」
「お席変更を希望される方は係員までお申し付け下さい。」

私 「席空いているならダメ元で交渉してみる?」
妻 「そうねー。」(お腹をさすりながら)
妻 「すいませーん」(お腹をさすりながら)
妻 「出来たら便を早いやつに変えてほしいんですけど。」
係員「ハイ。少々お待ち下さい。」
係員「お待たせ致しました。変更いたしましので。」
妻 「ありがとう・・・。」(お腹をさすりながら)
(なかなかやるな、うちの「カミさん」。恐るべし。)

なかなかどうして、うちの「カミさん」。恐るべし。
付合っているときはみんな私に任せっきりだったのに・・・
お腹に子どもがいる女性は強いですね。


 

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